【定期】kintoneのレコード検索結果をチャット/メール通知する(日付整形・リスト結合)

【定期】kintoneのレコード検索結果をチャット/メール通知する(日付整形・リスト結合)

概要


kintoneで抽出したレコード情報を、「更新日時/会社名」 の形式でチャットやメールに整形して通知するための設定手順を解説します。

この例では、Slackに、kintoneのレコード情報から以下のようなメッセージを作成して、毎週9時に通知するワークフローを作成できます。
<メッセージのイメージ>
 更新日時/会社名
 2025-11-16 A社
 2025-11-14 B社
 2025-11-15 D社

このワークフローとポイント

  1. 更新日時の整形: kintoneの更新日時データには時分秒が含まれるため、通知形式に合わせて「年-月-日」の10文字のみを抽出する必要があります。
    ・対応: データ変換コネクタの抽出アクションで、1文字目から10文字目までをリスト変数ごと指定します。

  2. リストの横並び結合: 抽出したリストデータ(更新日時リスト、会社名リストなど)を縦ではなく横並び(例: 2025-11-16 $\rightarrow$ A社)に結合し、通知メッセージの形式に整える必要があります。対応: データ変換コネクタの**結合(リスト)**アクションを使用します。

設定方法


今回は「毎週月曜の9時に、先週1週間に更新があったkintoneのレコードを取得する」という定期実行を想定した設定を作成します。

1. トリガーコネクタ:定期実行

  • 目的: 毎週指定した日時に自動でフローを実行します。

  • 設定例: 実行頻度: 毎週月曜日 実行時間: 9時00分

 

2. データ変換コネクタ:アクション「日時」
目的: kintoneの検索条件(先週1週間)を指定するために、現在の日付から7日前の日付を算出し、検索条件の開始日を動的に設定するための日付データを準備します。


3.kintoneコネクタ:レコード検索

  • 目的: 検索条件に合致するレコードをkintoneから取得します。

  • 設定例:

    • 項目: 更新日時(更新日時)

    • 条件:以降 

    • 内容:2で算出した7日前の日付の変数「ISO(JST)」



4. データ変換コネクタ:アクション「抽出」

目的: kintoneから取得した更新日時データ(例: 2025-11-15 10:30:00)から、**日付部分(10文字)**のみを抽出して整形します。

  • 変換対象の文字列: 3で取得した更新日時リスト変数

  • 設定:

    • 抽出する起点: 1(文字目)

    • 長さを指定: 10(文字)

    • 💡 リスト変数全体を指定することで、リスト内の全要素に対して一括で抽出処理を実行できます。


5. データ変換コネクタ:アクション「結合(リスト)」

  • 目的: 整形した更新日時リスト(4の結果)と、会社名リスト(3の結果)を横並びで結合し、通知に利用しやすい形式のリストを作成します。

  • 設定例:

    • 変数対象のリスト型変数: 変換後データ(4のもの)、会社名

    • 結合形式: [更新日時] [会社名] (間に全角スペースなどを入れる)

    • 結合後: 通知メッセージとして利用可能な1つのリスト(例: ['2025-11-16 A社', '2025-11-14 B社', ...])が生成



6. Slackコネクタ:通知

作成した結合済みリストを、チャットやメール通知コネクタで利用します。通知メッセージ本文でこのリスト変数を指定することで、課題の例のような整形されたリスト形式の通知が完了します。
  • 目的: Skackで通知を行う

  • 設定例:

    • 投稿内容: 「日付/会社名」のテキストの下に5の変数 「変換後後データ」の変数を追加しています。

    • 結合形式: [更新日時] [会社名] (間に全角スペースなどを入れる)

    • 結合後: 通知メッセージとして利用可能な1つのリスト(例: ['2025-11-16 A社', '2025-11-14 B社', ...])が生成

実行されると、以下のようなメッセージが通知されます。
更新日時/会社名
2025-11-16 A社
2025-11-14 B社
2025-11-15 D社

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