概要

件名に「【問合せ】」を含むメールを1時間ごとに確認し、届いたメールの本文をGeminiコネクタで読み取って、返信の下書きをGmailに作成します。

問い合わせへの返信文をゼロから書く手間を減らし、内容の確認と送信だけを人が行う運用ができます。

本手順を実行するにはGeminiのAPIキーが必要です。Geminiコネクタの認証は Gemini 認証 を、Gmailコネクタの認証は Gmail 認証 を参照してください。

ワークフローの全体図

<ワークフローの流れとポイント>

  1. Gmailコネクタのトリガーで、件名に「【問合せ】」を含むメールを1時間ごとに検索します。
  2. リスト処理で、見つかったメールを1件ずつ後続のコネクタに渡します。
  3. Geminiコネクタで、メールの本文をもとに返信の下書きの文章を作成します。
  4. Gmailコネクタで、問い合わせの送信元を宛先にして下書きを作成します。

設定方法

以下の番号順に設定内容を説明します。

①Gmail(メールの受信検知)

1時間ごとに、件名に「【問合せ】」を含むメールを検索します。

項目 内容
トリガー メールの受信検知
実行間隔 60分
Gmailの検索を絞り込む in:inbox subject:【問合せ】

Gmail のメールの受信検知の設定画面

  • 実行間隔を「60分」にすると、毎時0分に、直前の1時間に受信したメールを検索します。受信時間の条件は自動で付加されるため、「Gmailの検索を絞り込む」に書く必要はありません。
  • 「Gmailの検索を絞り込む」には、最初から in:inbox が入っています。これを消すと、すべてのラベルや下書きも検索の対象になるため、in:inbox は残したまま subject:【問合せ】 を追加してください。
  • 条件に合うメールが無かった時間は、後続のコネクタは動きません。

②リスト処理

Gmailのトリガーで取得したメールの情報は、1件だけの場合もリスト型のデータになります。リスト処理を入れて、メール1件ごとに後続のコネクタを動かします。

項目 内容
変数として利用 選択

リスト処理の設定画面

リスト処理を入れずに後続のコネクタでトリガーの変数を使うと、同じ時間に2件以上のメールが届いたときに、すべてのメールの内容がつながった1つのデータとして扱われます。その場合、Geminiへの指示が1回にまとめられ、下書き作成の宛先も正しく指定できずエラーになります。

③Gemini(テキスト生成)

メールの本文をもとに、返信の下書きの文章を作成します。

項目 内容
アクション テキスト生成
モデル 利用するモデルを選択(画像は「Gemini 2.5 Flash」の例)
メッセージ 返信を作成する指示と、問い合わせメールの「タイトル」「本文(テキストのみ)」の変数

Gemini のテキスト生成の設定画面

メッセージには、変数をリスト処理の下から選んで入れてください。Gmailのトリガーの下にある変数を使うと、リスト処理を入れた意味がなくなります。

以下はメッセージの一例です。会社の方針や問い合わせの内容に合わせて変更してください。事前に普段お使いのAIツールで、指示の内容と結果を試しておくことをおすすめします。

メッセージ

以下の問い合わせメールに対する返信の下書きを作成してください。
・丁寧なビジネス文書の日本語で書いてください。
・分からないことは推測で書かず、「担当者より確認のうえご連絡いたします」と書いてください。
・署名は付けず、返信の本文だけを出力してください。

件名:{タイトル}
本文:{本文(テキストのみ)}

{タイトル} と {本文(テキストのみ)} の部分には、リスト処理の下にある同じ名前の変数を入れます。

「本文(テキストのみ)」は、メールの改行が空白に置き換わった1行の文章になります。改行を残したい場合は「本文」を使ってください。

④Gmail(下書き作成)

Geminiコネクタで作成した文章を本文にして、問い合わせの送信元を宛先にした下書きを作成します。

項目 内容
アクション 下書き作成
宛先 リスト処理の下の変数「From」
件名 「Re: 」+リスト処理の下の変数「タイトル」
本文 Geminiの変数「応答メッセージ」

Gmail の下書き作成の設定画面

CC・BCC・添付ファイルは空欄のままにします(画像では省略しています)。

以上でコネクタの設定は完了です。最後に公開をして、動作確認を行ってください。

ご注意

  • 作成される下書きは、元の問い合わせメールへの返信(同じスレッド)にはならず、新しいメールの下書きとして作成されます。件名に「Re: 」を付けても同じです。
  • AIが作成した文章には、誤りや不適切な表現が含まれる場合があります。送信する前に、必ず人が内容を確認してください。
  • Geminiコネクタを実行するたびにGemini APIを利用します。利用料金については、Googleの料金体系をご確認ください。
  • 本文中の画像は、説明のために画面を再現したものです。実際の画面とは細部が異なる場合があります。